生命学ホームページ 「脳死臓器移植」専用掲示板

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全30件の内、新着の記事から30件ずつ表示します。 1  |  《前のページ |  次のページ》 

心停止と称する「脳死」ドナーの問題点(4項目)  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 6月25日(水)20時24分37秒
   2006年、2007年の小児「脳死」ドナーは、もちろん「心停止」と称されているドナーと思います。しかし、以下の問題があります。

1、生体解剖の恐怖、激痛を感じない死体か?=臓器摘出にあたり、1960年代から死亡宣告後に麻酔をかけたり心臓マッサージを行ったりしている。三徴候死をした死 体であるから死亡宣告をしたはずなのに、「麻酔が効き、麻酔が必要」という状態があるのか?死亡宣告した後に心臓マッサージをするから、生体として維持され麻酔が必要な状態であり、また血流があるから麻酔剤が運ばれて麻酔が効くのであろう。麻酔が必要である状態は、生体解剖の恐怖や激痛を感じうるとみなされる。

2、適正な医学的・法的手続きで行っているのか?=臓器摘出目的で生前からのドナー管理、カテーテル挿入、人工呼吸器停止あるいは人工呼吸器継続下の臓器摘出など、ドナーの生命の不可逆的状態の判断、法的脳死判定手続きをすべき行為が「心停止後」と称して横行している(小児は法的脳死判定手続きの対象外、脳死判定後の復活例も多い)。
 臓器摘出前には、抗血液凝固剤ヘパリンを投与すること、そのヘパリンをいきわたらせるために血流が必要となる。ヘパリン投与をしないと、臓器に血栓・血塊を生じるため移植可能な臓器は摘出できない。しかしヘパリンを循環させる血流があるならば、死の三徴候が継続している死体とはいえない。

3、ドナー家族の承諾は、法的に有効か=群馬大学病院の脳外科医は出血性疾患の ドナー候補患者にヘパリンを投与することから「移植に関わりたくない」と非倫理性を指摘している。2002年3月19日(または20日)の8歳女児からの臓器摘出における説明文書で確認したところ、日本臓器移植ネットワークは、ドナー候補者家族に対して、抗血液凝固剤ヘパリンを投与する目的は説明していたが、この 血を固まらせない作用のある薬剤が、頭部外傷患者や内出血患者には致死的危険性があることを説明していなかった。

4、被虐待児・犯罪被害者をドナーとすることの排除=虐待された小児や犯罪被害者を臓器ドナーとすることは、証拠隠滅とともに倫理面から許容されない。ドナーの死に方(三徴候死、脳死)に関わりなく、虐待されたり犯罪被害者を除外する手続き、特に被虐待児についての取り組みが存在しないのに、日本臓器移植ネットワークは発足時から35名もの小児から臓器を摘出した。 1960年代以降の小児「死体」臓器ドナーは約200例と推定される。

以上
 

違法?  投稿者:森岡正博  投稿日:2008年 6月24日(火)22時10分32秒
  ちしゅーさん、一覧表を見ると、心停止後の数字が入っているので、ネットワーク側からの視点では心停止後の移植の年齢が混ざっているということかと思いました。  

違法?  投稿者:ちしゅー  投稿日:2008年 6月23日(月)23時11分41秒
  現行法では、15歳以上の「脳死」の人からの摘出しか認められていなかったと思います。
ということは、この移植は「違法」なのでしょうか?
違法だからどうだ、違法じゃないからどうだ、ということではないと思いつつ、気になりました。
 

2006年、2007年に小児「脳死」ドナーが各1名  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 6月23日(月)22時42分10秒
   日本臓器移植ネットワークが、小児の腎臓移植に関する詳細データ(2007年12月末現在)を
http://www.jotnw.or.jp/datafile/offer/index.html内の
PDFファイルをhttp://www.jotnw.or.jp/datafile/offer/pdf/syouni.pdfを掲載しています。

 2006年、2007年に小児「脳死」ドナーが計2名、ドナーの年齢は11〜15歳 脳血管障害1名、その他外因死1名です。
http://www6.plala.or.jp/brainx/2007-12.htm#20071231
 

脳死、心臓死、剖検症例から骨髄ドナー採取、バンク化を期待(関西医科大学の池原進教授)  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 6月19日(木)00時40分30秒
  関西医科大学 病理学第一講座の池原進教授は、新しい骨髄採取法として骨に生理食塩水を注入しつつ、骨髄を採取する(灌流法による骨髄採取)。そして骨髄移植も骨髄内に行う方法(骨髄内骨髄移植)を研究し、マスメディアでも昔から報道されています(新骨髄移植報道集http://www2.kmu.ac.jp/coe/page/link.html)。

 ミノファーゲン製薬発行のMinophagen Medical Review、53巻2号p129〜134に池原氏の「移植と再生の新戦略」が掲載されており、池原教授は灌流法による骨髄採取を7例の剖検例(死後5時間〜12時間経過)、1例の心臓死症例(死後5時間)から行ったそうです。池原氏は、骨髄内骨髄移植は中国で6歳女児に行ったことを紹介した後に、「今後、脳死、心臓死、剖検症例から骨髄細胞が採取され、将来、バンク化へと発展することを期待する」と書いています。


以上
 

福嶌教偉参考人(大阪大学医学部教授)が国会で巨大なウソ=今は臓器摘出時に吸入麻酔をかけていない!  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 6月 3日(火)21時28分32秒
   6月3日 (火)に開催された臓器移植法改正法案審査小委員会がインターネットでみることができます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.cfm?deli_id=39214

 とりあえず部分的に見ました。
 長期脳死児のお母さんの中村暁美参考人(主婦)の息子さんが、日本臓器移植ネットワーク作成のリーフレットに長期脳死生存児のことが書かれていないこと、それを怒って息子さんが破り捨てたことを紹介した。
 参考人の背後に福嶌教偉参考人(大阪大学医学部附属病院 移植医療部副部長 教授)が映り続けていますが、このことを指摘した時の福嶌参考人の表情変化に注目!

 杉本健郎参考人(すぎもとボーン・クリニーク所長)の発言は、持ち時間が短いながらも自身の経験と小児神経内科医としての見解を、議員相手にわかりやすく述べられたと思いました。


・議員との応答では、竹内脳死判定基準について、杉本参考人の意見についての反論を、石崎岳(自由民主党)議員が福嶌参考人(大阪大学医学部教授)に求めましたが、福嶌参考人は根拠の薄い話しかできなかった。1990年代の推進派の話と同じ水準だった(洗練のしようもないのでは)。

・参考人として出席された日本宗教連盟 事務局長は、準備不足と思いました。海外渡航移植や生体間移植についての見解を求められることぐらい想定しておき、真正面から応えられるようになってもらいたい。


・古屋範子(公明党)議員との応答で、福嶌参考人(大阪大学医学部教授)は仰天することを言ってしまった。逐語的な再現ではなくて主旨を書きますが、
1、臓器摘出時に麻酔を使わないと、筋肉が弛緩しないと(臓器摘出が)できないということは確かだ。ただし痛みを止める薬、鎮痛剤、鎮静剤は使わなくても摘出はできる。麻酔剤によってそのようなもの(?痛みへの反応のことか)が変わるようであれば脳死ではないと考えている。
2、法的脳死臓器摘出1例目で担当医はドナーの循環管理の経験がなかったので吸入麻酔を使ったが、これは誤解を招くので現在では一切使っていない。使わなくても、それによる特別な血圧の変動とか、痛みを思わせる所見は無い。

 脊髄反射で筋肉が動くことを抑えるためだけが目的であるならば、筋弛緩剤だけですむ。筋弛緩剤だけでは、抑制できない反応があるから麻酔を投与している。そして、
http://www6.plala.or.jp/brainx/anesthesia.htmにあるとおり、その後もガス麻酔も投与している。
 札幌医科大学付属病院は、20歳代女性(法的脳死53例目)に短時間で効果が切れる鎮痛剤を投与したために、何度も投与が必要だった。血圧・心拍も大きく変動した。
http://www6.plala.or.jp/brainx/2007-2.htm#20070225

 阿部知子(社会民主党・市民連合)議員が臓器摘出時のドナーの反応、麻酔投与について何例に使ったかと福嶌参考人に尋ねました。この段階で、福嶌参考人は「ハローセンは4例に使った」と前言を翻えすことになった。



・岡本充功(民主党・無所属クラブ)議員は、A案でもドナーは足りないであろうという主旨の発言をした。岡本議員は医師だからか正しい見解です。
(大阪大学の白倉良太氏は「仮に法律改正案が通ったとしても、年間5例のうち3%だったら6年に一度しかない」と発言している)
http://www6.plala.or.jp/brainx/2005-4.htm#20050402

・最後に質問された阿部知子(社会民主党・市民連合)議員の発言は、さすがです。長期脳死症例への小児科医としての阿部議員の気付き、その阿部議員の質問に応えて18トリソミー症例のこともつなげて話された杉本参考人のお話、そして最後に中村暁美(参考人・主婦)が「私が脳死を間違えて認識していたのを知った」と発言されました。

 背後で福嶌参考人が「分の悪い委員会になった。困った展開になった」という表情をしているのも面白いので、是非ご覧下さい。


以上
 

もりけんさんの投稿とかぶりますが  投稿者:てるてる  投稿日:2008年 5月31日(土)17時32分51秒
  Yahoo!の記事サイトを見ると、コメント欄があるので、参考までにこちらに紹介しておきます。

臓器移植法改正に取り組む超党派の議員連盟ができたことよりも、USAで日本の暴力団が
移植手術の順番で便宜を図ってもらったらしいという記事のほうが、圧倒的にコメントが
多いということを、どうとらえたらいいものか。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080527-00000095-mai-pol
<臓器移植法議連>衆参の60人が参加し発足
5月27日19時49分配信 毎日新聞
 脳死後の臓器提供の増加を目指す、超党派の「臓器移植法改正推進議員連盟」(河村建夫会長)が27日、衆参約60人の議員が参加し発足した。

 同法改正に関しては06年3月以降、▽脳死を人の死とし家族の同意で提供可▽提供年齢を現在の「15歳以上」から「12歳以上」に引き下げ▽生体移植などについての規定を追加−−の3案が国会に提出されている。衆院厚生労働委員会は審議のための小委員会を設置したが、実質的な審議は行われていない。河村会長は「中山太郎衆院議員らが提出した(脳死を人の死とする)案が(議論の)中心と考えているが、議連として早急に3案の調整を進めたい」としている。【大場あい】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000088-jij-int
UCLA、暴力団組長に肝臓移植=順番待ちで有利な取り計らい?−米紙
5月30日15時0分配信 時事通信
 【ロサンゼルス29日時事】米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は29日、日本の指定暴力団山口組系後藤組の後藤忠正組長(65)が2001年7月、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)病院で肝臓移植手術を受けていたと報じた。同組長以外にも3人の暴力団関係者とみられる患者が、2000〜04年にUCLAで肝臓移植を受けた。
 米国では移植手術の対象は病院や医師が決めるため、組長のケースは違法ではないとみられる。ただ、01年に移植を待ちながら死亡した患者はロサンゼルス地区だけで200人近くに上り、同組長が有利な取り計らいを受けた可能性もある。
 同紙によると、後藤組長は犯罪歴のため米国への入国を禁じられていたが、連邦捜査局(FBI)が米国内での「ヤクザ」の活動に関する情報提供を条件に入国を認め、01年5月の渡米からわずか2カ月で移植手術を受けた。しかし、組長が提供した情報はほとんど役に立たなかったという。
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誤植訂正  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 5月31日(土)08時07分8秒
   下記で「定期の医療費の2倍以上の金額で定められている症例も報告される」は、
「定期の医療費の2倍以上の金額で認められている症例も報告される」の誤植です。
 

「移植費用の前払い」「2倍支払い」など、臓器移植の順番操作は実在するのではないか?  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 5月31日(土)08時03分43秒
   「海外渡航移植患者は費用の前払いをしているため、前払いをしていない患者よりも、移植の順番待ちで有利な取り扱いを受けている」という米国事情を聞いたことがありました(真偽未確認です)。
 2007年9月に開催された第55回日本心臓病学会学術集会において、日本大学医学部心臓血管外科の南和友氏は「保険外診療の一般化したアメリカでは、日本人患者の受け入れが定期の医療費の2倍以上の金額で定められている症例も報告される」と講演されました(Journal of Cardiology50巻Suppl.I Page123)。

 そして「後藤組」の後藤忠正組長が米で肝移植 「情報提供と引き換え」と米紙ロサンゼルス・タイムズの報道がありました(点線以下)。

 臓器移植の順番を不正に繰り上げる行為は、実際に行われているのではないか?


−−−−−−−−−−−−−
http://www.asahi.com/national/update/0530/TKY200805300263.html

 【ロサンゼルス=堀内隆】米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は30日、山口組系暴力団「後藤組」の後藤忠正組長がC型肝炎を患っていた01年、カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)の付属病院で肝移植を受けていたと報じた。後藤組長は当時、米入国を禁じられていたが、米連邦捜査局(FBI)が情報提供と引き換えにビザ発給を手助けしたと伝えている。

 同紙によると、米国では外国人や犯罪歴がある患者への移植を禁じる規定はないが、報道は後藤組長が01年5月に渡米してわずか2カ月後に移植手術を受けた一方で、同時期に同病院の待機リストに載っていた患者のうち、3年以内に移植を受けられた人が34%にとどまっていたと指摘。執刀医が後に訪日して後藤組長の診察を行っていたことにも触れ、扱いの公平性に疑問を投げかけた。

 UCLAは「臓器移植機関ネットワークが定めるガイドラインを順守しており、移植患者の評価は米国人でも外国人でも同じ」との声明を出したが、後藤組長の手術を行ったかどうかはプライバシーを理由に明らかにしなかった。

 捜査当局筋の情報として同紙が報じたところによると、ビザ発給は、米国内での日本の暴力団の活動実態についての情報を提供することと引き換えだったという。また、00年から04年にかけて、後藤組長のほかに3人の日本人がUCLAで肝移植を受けた。3人ともその後、犯罪歴や犯罪組織との関係を理由に米国入国を禁じられた。
 

43例目法的脳死判定、検証会議報告書の問題点  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 5月30日(金)02時11分2秒
  昨日、2006年3月の帝京大病院における43例目法的脳死判定についての検証会議報告書が公開されました。
帝京大学病院・神経内科医の園生氏らが日本脳死・脳蘇生学会機関誌に報告したことと並べて読むと、非常に興味深いことがわかりました。脳死判定の問題とともに、検証会議報告書の問題も見えます。

 概略を書くと、治療を打ち切った後に脳幹が機能ないし生存していることが脳波記録に2回出ています。このことを園生氏らが日本脳死・脳蘇生学会機関誌に報告しています。家族には「脳死直前」と説明して治療中止したことが妥当だったのかという問題、そして検証会議報告書はこのことに触れていない問題、麻酔剤影響下の脳死判定の問題があります。
http://www6.plala.or.jp/brainx/2006-3.htm#20060321に掲載しましたのでご覧下さい。

 てるてるさん、自民党の28日の決定は私は?です。
 

自民党の決定は?  投稿者:てるてる  投稿日:2008年 5月29日(木)21時13分49秒
  5月28日(水)に自民党は、家族同意だけで臓器提供できる移植法改正案の採用を決定したのでしょうか?  

今国会の衆議院で、臓器移植法改悪A案を強行採決の動き  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 5月24日(土)07時32分24秒
   A案(河野・福島案)を推進する超党派議員の会が5月24日(火)に会合を開きA案の採用を決定し、5月28日(水)に自民党もA案に決定、今国会でA案を衆議院だけでも通過させる動きがあるそうです。  

テレビ愛知の番組  投稿者:森岡正博  投稿日:2008年 5月 7日(水)07時33分0秒
  2007年3月21日に、テレビ愛知で、長期脳死の子どもさんの番組が放映されたようです。
http://www.tv-aichi.co.jp/kaisetsu/2007/192.html

どなたかごらんになった方おられませんか? ビデオ撮ってる方とかおられませんよね・・・。

(最近スパムが多くなってご迷惑かけてます)
 

血液抗凝固剤 汚染は故意  投稿者:ホッシュジエンの国内ニュース  投稿日:2008年 4月30日(水)12時33分38秒
  アメリカで血液が固まるのを防ぐ薬を投与された患者81人が副作用
を起こして死亡した問題について、議会証言を行った製薬会社の社長
は、故意に不純物の混入が行われたという見方を示しました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 彡ミ    ___  __     ギョーザ事件も解決しないまま、今度はアメリカ。
  |ヽ  /|  ,,,,,,,,l /  /
  |ヽ   | | ミ ・д・ミ/_/旦~~  23日に厚労省が回収中止を指示して
  ⊥   |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ますけど、現場の病院に解析装置の
  凵    `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l   設備なんて完備してるんでしょかね。(・д・ )

08.4.29 NHK「“血液抗凝固剤 汚染は故意”」
http://www.nhk.or.jp/news/k10014301181000.html
08.4/23 佐賀新聞「不純物なければ使用可能/血液抗凝固剤で厚労省」
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1618&blockId=876943&newsMode=article
 

ぬで島さんの意見  投稿者:森岡正博  投稿日:2008年 4月18日(金)14時13分34秒
  てるてるさんが紹介された、与党案の一本化に対して、ぬで島さんが反対意見を書かれています。

http://www.tkfd.or.jp/research/news.php?id=238

国会内で3案を議論すること、逐条審議を国会ですべきこと、という指摘は、まさにそのとおりだと思いました。

斉藤案の提唱者にも、子どもに関する立場の安易な変更を行なわないように要望したいです。こういう「足して二で割る」みたいな裏解決こそ、与党がこれまでやってきた「戦後レジーム」的発想なのではないのでしょうか? 戦後レジームから脱却するのではなかったのでしょうか。
 

もりけんさんの投稿  投稿者:森岡正博  投稿日:2008年 4月18日(金)14時09分40秒
  もりけんさんの投稿は、この掲示板で自粛を求められている感情的な文体に当たります。今後、このような投稿をされるときは、削除いたします。「この連中は」などの表現。もりけんさんのおっしゃりたい内容は理解できますが、このような表現では、もりけんさんの意見に賛同されるかもしれない人々に逆に反感のみをもたらすことになると私は考えます。  

臓器移植法改正案のニュース  投稿者:てるてる  投稿日:2008年 4月11日(金)23時20分45秒
  asahi.com>政治>国政> 記事
http://www.asahi.com/politics/update/0411/TKY200804110302.html
臓器提供、15歳未満にも拡大検討 与党が法改正案
2008年04月11日22時54分

 複数の議員立法が国会提出されている臓器移植法改正案をめぐり、筆頭提案者の自民党の中山太郎元外相と公明党の斉藤鉄夫政調会長が11日、国会内で会談した。両氏は、与党提案の二つの改正案を一本化して、現行法では認められていない15歳未満からの臓器提供に道を開く方向で検討することを決めた。

 与党案は、(1)年齢を問わず脳死を人の死ととらえ、本人の意思表示がなくても家族の承諾で臓器提供を可能とする(A案)(2)本人の意思表示をもとに臓器提供を認める年齢基準を現行法の15歳以上から12歳以上に引き下げる(B案)――の二つがある。

 中山、斉藤両氏の会談では、本人の意思表示と家族の承諾を必要とする現行法を基準としつつ、一定年齢未満の子どもについては家族の承諾だけでも臓器提供を可能とする方向で折衷案を見いだすことを確認した。週明け以降に具体的な話し合いを進め、今国会中に新たな改正案を出し直すことをめざす。

 会談後、中山氏は「医学が進歩する中で、子どもたちの消えようとする命を新しい命に代える移植が実現可能となるよう相談した」と指摘。斉藤氏も「現実的に不可能だった子どもたちの臓器移植ができるようになるのは大きな一歩」と語った。
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>本人の意思表示と家族の承諾を必要とする現行法を基準としつつ、一定年齢未満の子どもについては家族の承諾だけでも臓器提供を可能とする方向で折衷案を見いだすことを確認した。

だからどうしてこどもだったら本人の許諾がなくてもいいんですか、っていうことなんです。

本人の許諾の取りようがないから家族同意だけでもいい、っていう理由でそれができるぐらいなら、外国みたいにおとなでも、本人の許諾がなくても家族同意で提供できるように法改正するほうが筋が通るでしょうに。

本人の許諾の取りようがないなら、臓器提供もさせられない。そうあるべきだと思います。
 

“対談 移植と人工臓器の哲学”における理解不能な部分=ドナー側とレシピエント側の相互理解の提案について  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月31日(月)21時14分37秒
   この掲示板は、投稿文が長い多い場合に、投稿の後部が自動的にカットされる設定だったと思い、今回は前の投稿で残した部分を投稿します。
 「成人病と生活習慣病」2007年12月号“対談 移植と人工臓器の哲学”の森岡正博さんの発言のなかで、私には理解不能のところがあります。それは「ドナー側とレシピエント側が分断されてい る。そろそろお互いの言い分を聞く耳を持って,聞いてみれば結構わかり合えるのではないか。そのような作業をこれからやっていかなければならない」という主張です。まずp1317、p13 18から該当部分を示します。

・・・・・・・・・・・・・

 私の考え方としては,脳死の判定と臓器の摘出は,本人の事前の意思と家族の了解の両方があった時に慎重に進めていくのが妥当なところだと思います。脳死移植に関しては私は慎重派といわれていますが,私は脳死移植を否定しているのではないのです。推進もしてはいませんが,レシピエントや家族の気持ちもよ<わかりますし,それを無にすることはできないのですが,ただしそれと 同時に脳死からの移植に関しては臓器を出す側の人間の問題があります。脳死者本人と家族のことを考えると,私のいったことがクリアではないのですがーつの落とし所かなと,この問題に対する今の私の立場なのです。
 日本の議論はたくさんの人がいろいろなことを考え,知恵の蓄積ができたと思うのですが,その半面ドナー側とレシピエント側が分断されたのではないかと考えられるのです。一群の移植を推進する世界があって,臓器移植がいかに素晴らしいかだけを力説します。
 逆にドナー側は慎重になる人々がいて,脳死は本当に死んでいるかどうか,あるいは臓器移植は本当に良いのだろうか,を強調することがここ20年ぐらい続いてきたのです。対立図式が続いてきたことは良いことではなかったと思います。そのおかげで自分のいいたいことだけをいって,聞きたくないことは聞かないことが続いてきました。これは冷静に振り返ってみると,双方にとって良いことではなかった思います。
 1997年に移植法ができましたが,右と左に分かれてやりあうことは法律を作る時にはいくらでもありますから,政治的な駆け引きとか対立とかあったのは仕方のないことなのですが,ただそろそろお互いの言い分を聞く耳を持って,聞いてみれば結構わかり合えるのではないでしょうか。そのような作業をこれからやっていかなければならないと思っています。
 法律を作る時や改正案を作る時は,政治的に自分の立場がありますから主張しなければなりませんが。それとは別次元の話ですが,脳死移植はどうなのか,分断されずにそれぞれが考えていくのは重要です。

・・・・・・・・・・・・・

 以下が私の意見です。

 私が森岡さんの主張を理解不能な理由は、ドナー側とレシピエント側ならば理解可能な面もあるだろうけれども、実際には「移植医療関係者側」と「脳死判定・臓器摘出移植について慎重派側」の対立が中心であり、「騙し、殺し、盗みの常習者と、どのような話し合い・相互理解がありうるのか?」という疑問があるからです。

 この掲示板で何回も書いていることですが、代表的な“騙し”“盗み”では
1、1960年代から死体を損壊し、臓器・組織の無断採取、無断採取を誤魔化すための燃焼性組織の開発がなされた。1983年に当時の日本移植学会理事長・桑原安治自身が、得々と無断採取して家族を騙したことを喋り、日本移植学会会員にたいして同様の行為を煽っている。桑原は、千葉大学の雨宮も腎臓を盗ったとばらしている。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/tissue.htm#1983


 “騙し”では
2、日本臓器移植ネットワークは、ドナー候補者家族に抗血液凝固剤ヘパリンを投与する際に、ドナー候補者に致命傷を与える可能性を説明していない。過去の全ての「死体」をドナーとする臓器摘出において、家族の同意の法的有効性に疑念がもたれる。

3、膵島採取においては、人工呼吸器を停止し膵臓全体を摘出するにもかかわらず、「膵島は組織だ」と称して勝手に臓器移植法の対象外としてしまう。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/tissue.htm#pancreas

4、1960年代から、麻酔を使わないと臓器を摘出できない
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/anesthesia.htm
あるいは死亡宣告後も心臓マッサージをする
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/1966.htm#19661010
などの脳死前提の臓器摘出をしながら「心停止後の臓器提供」と誤魔化しつづけている。
 日本移植学会元理事長の太田和夫は1997年に脳死臓器摘出・移植を100数十例行ったと公言した。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/1997.htm#19970929

5、日本臨床腎移植学会理事長の高橋公太は、東京女子医科大泌尿器科に在職中の1984年9月、すでに脳死臓器摘出を行っていたのにもかかわらず「死体腎移植というのは?亡くなった人とい うのはどういうことか、心停止後24時間たっていますか」という質問に即答せず、追及された挙げ句に「心臓が止まってはいますが、24時間ということはありません」と誤魔化した。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/beating_NHBD.htm#198409

6、福島医科大の薄場らは、14歳児のベッド下に、臓器を冷却する人工心肺を隠して使ったことを報告している。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/pediatric_harvest.htm#1978


 “殺し”では
7、弘前大の山本は、1968年7月23日に14歳児を人工心肺で凍死させて腎臓を盗ったと自ら公表している。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/pediatric_harvest.htm#19680723

8、日本移植学会名誉理事長になった東大の稲生は1969年に「生きている死体から臓器を摘出した」と仲間内の会合で喋った。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/1969.htm#19690117

9、ドナー家族を「腎臓を洗う」と騙して、実際には出血多量死させて臓器を盗ったとみられる事例が、
関東地方http://www6.plala.or.jp/brainx/beating_NHBD.htm#19930820
東海地方http://www6.plala.or.jp/brainx/pediatric_harvest.htm#1998から報告されている。


 森岡さんの言われるとおりに、過去の議論で知恵の蓄積がなされました。しかし、その知恵とは「心停止後の死後の臓器提供」と称する、本当は脳死前提の臓器摘出に認識の無い非現実的な、概念論議だけの知恵でしょう。
 脳死臨調など莫大な社会的コストをかけて脳死論議を行いながら、その実、ほとんどの人は現実を知らずに議論してきた。莫大な社会的コストをかけるのならば、議論の前には脳死前提の臓器摘出は行わないのがルールというものだ。ところが、すでに小児も含めて数千例の「脳死」ドナーから臓器が摘出された。例え緊急避難という名目で行う場合でも、ちゃんと行為を記録して医学的に正当性が説明できなければならない。ところが、腎移植統計は消息不明患者が35%と信頼性が低く、QOL低下リスクも不明、生体腎ドナーの予後も全国調査は無い。非移植患者と移植患者の比較もできていない。
 騙し、殺し、盗みの常習者は、議論の前から「脳死」臓器摘出を行うことで民主主義も破壊してきた。この連中は、そもそも話し合いなど考慮の外でしょう。

 森岡さん、騙し、殺し、盗みの常習 者と話し合いが成り立ちますか?そのような連中に、不用意に人々を接近させて生命に危険はないのでしょうか?

以上
 

人工臓器について  投稿者:森岡正博  投稿日:2008年 3月30日(日)17時45分41秒
  >もりけんさん

たしかに、そういうところまで深めて議論できたらよかったですね。あの対談では焦点は臓器移植のほうにあったので、人工臓器でそこまで触れてしまったら、臓器移植のほうになかなかいかなかったということもありました。人工臓器の限界(現状、未来)については、またちゃんと考えたいと思っています。
 

「成人病と生活習慣病」2007年12月号にみる宗教・法曹関係者の無知、人工臓器についての認識・思考不足  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月30日(日)11時00分15秒
   東京医学社の発行する「成人病と生活習慣病」2007年12月号は、“特集 移植と人工臓器 医療従事者へのメッセージ”を掲載しています。
目次はhttp://www.tokyo-igakusha.co.jp/seijinbyo/back/2007-37-12top.htm。病腎移植について書いた相川厚氏の文章だけは、腎臓に詳しい医療関係者でないと理解が難しい書き方ですが、全体的には「医学部新入生へのメッセージ」にさえもなっていない、一般向けにも不適切・不十分な内容と感じました。


1、現実に無知な執筆者

 大阪市立大学名誉教授・高野山大学大学院の瀬岡吉彦氏は、“宗教家の考える移植と人工臓器”において「死体腎移植は『脳死は死であるか』というやっかいな議論を避けることができるととも に、代替治療法としての人工透析との優劣を論じることができるという利点を持つ」と書いた(p1327)。
 金沢大学大学院人間社会環境研究科の青野透氏は、“法律家が考える移植と人工臓器”の文末を「現行の医療制度の中で多くの人々に比較的受け入れられやすい、心停止後の角膜移植・腎移植を 地道に続けて移植医療への国民の信頼と安心を築くことこそが、脳死移植だけでなく、再生医療が信頼にたる『医療』として認知されることの唯一の確実な方策であることを強調しておきたい」と 結んでいる(p1396)。

 私は、驚愕するほど無知と思う。1960年代から「心停止後」と称する臓器摘出が行われてきたが、千葉大学は最初からドナーに麻酔をかけている手術室に搬送している。名古屋大の横山は「心停止下での臓器提供と言っても、脳死の診断は行なわれるわけであり、それに携わる医師やスタッフにとっても、実務面に関しては、脳死下の臓器提供の環境とほとんど差はないと思われる」と著書に書いている。
参照http://www6.plala.or.jp/brainx/anesthesia.htm
 “麻酔が効く、麻酔が必要”という状態は、血液が循環している生体だから発生する。

 また腎臓の摘出に際しては、脳死と言おうが心停止した死体と言おうが、カテーテルを挿入し抗血栓剤ヘパリンを投与しなければならない。第三者目的のカテーテル挿入については、関西医大事件が発生し大阪地裁から判決が出されている。
 判決文はhttp://pikaia.v-net.ne.jp/indexkansaisaiban0.html
 ヘパリン投与も、血液循環下に行わなければならない。群馬大病院の脳外科医9名は、第28回群馬移植研究会学術講演会において出血性疾患患者にヘパリンを投与しなければならないことも含めて「移植には関わりたくない」と表明した。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/2006-10.htm#20061026
 もとより、ヘパリンは心停止後に投与する手段もあるが、臓器にいきわたらせるためには、心臓マッサージを行ったり、人工心肺で血液循環をさせなければならない。つまり、誰もが納得するほどの心停止継続の実体があったら移植可能な臓器摘出はできない。
 上記の千葉大の麻酔投与も、心停止後の心臓マッサージによって、ドナーは生体に維持されていたということだろう。
 「心停止は人の死であるか?」という議論が必要である。

 私は、臓器提供ドナー候補者家族を対象とした日本臓器移植ネットワークの説明文を読んだが、ヘパリンの投与について「血液凝固を阻止する目的」であることは記述してあったが、「抗血液凝固剤・抗血栓剤のヘパリンは、外傷や脳出血など出血性疾患患者に投与してはいけない薬剤であること。不整脈を起こす恐れがあること。ヘパリンをいきわたらせる心臓マッサージなどにより心停止による死亡宣告が無効になり、内的意識が回復し生体解剖となる可能性があること、くも膜下出血を発症させる可能性があること」など、ドナーに不利益となることは一切記載されていなかった。
 過去のすべての臓器提供例における家族の承諾が、不正確な説明に誘導された無効な承諾ではないかと推測される。



2、人工臓器についての思考に深まりがない

 青野透氏はp1396において、「臓器移植に否定的な立場からは、移植医療よりも人工臓器の開発を優先すべきだ、人工臓器ならば倫理上の問題がないと指摘される。だが上述のような人工臓器の限界を見据えれば、再生医療という、少なくとも開発・研究段階では他者の細胞などの提供を求めることが必要になる技術に行き着く。つまり、より生体に近い機能という技術上の課題を追求 すれば、倫理の問題を回避することはどうしてもできないのである」と書いている。

 “対談 移植と人工臓器の哲学”で、大阪府立大学人間社会学部生命学・哲学の森岡正博氏は「脳死からの移植と比べて人工臓器の方がより問題の少ない医療であることは、おそらくほとんどの人が認めることだと思うのです。私もそう思います。移植を進めている人たちの中にも、移植医療は将来の人工臓器医療へのつなぎであるとおっしゃる方も多いのです。ですから、この点について は異論がないと考えます。つまり、人工臓器の応用が限られているため脳死からの移植が必要に迫られて存在するわけです(p1314)。・・・(中略)・・・人工臓器医療がバラ色の夢の医療かといわれると、そこで少し立ち止まってしまう気持ちが私にはあります。人間の体をどんどん人工臓器で置き換えていけばサイボーグになってしまうことをどう考えたらいいのか・・・(p13 15)」と話されている。

 私は、もう少し現代における人工臓器の位置づけを検討されるべきだったと思います。特に、後者では対談相手に日本医科大学腎臓内科の飯野靖彦氏がいるわけで、現実に詳しい飯野氏が、ちゃんと医療現場の情報を提供して“移植と人工臓器の哲学”を深める役目があったと思う。
 私が森岡氏の対談相手だったら、以下のことを問いたい。

 「持って生まれた臓器と同じ機能を発揮する、体内に内臓できる人工臓器が実用化されたら」とその時の状況を予測して考えることは必要なことで、行われるべきと思います。しかし機能が劣り体外設置型の人工臓器がほとんどの現代でも、人工臓器を巡って発生している問題が、将来も引き続いて起こりそうです。また『人工臓器が発達すれば臓器移植は消滅していく』という話は、いつ来るかわからないほどの超未来のことであり、臓器不全の患者さんや医療関係者にとっては空論になりがちです。
 現実には、人工臓器と臓器移植は相互補完的な側面が大きいでしょう。腎不全の患者さんは、血液透析装置が使える時代になったからこそ、尿毒症などで死亡されずに血液透析だけで生存できるようになり、腎臓移植を待てるようにもなった。そして腎臓移植を受けても、即、移植された腎臓が万全の機能を発揮できることは少ない。すべての移植患者ではありませんが、腎臓移植を受けた後も何回か透析を受ける必要がある。血液透析装置があるからこそ、腎臓移植ができます。心臓移植も、肝臓移植も、人工心肺・人工呼吸器があるからこそできるようになった。
 技術は斬新するのであり、人工臓器の技術が進歩すればするほど、臓器移植を検討可能な臓器不全患者も増えるという現実が、長期間続くでしょう。
 人工臓器のコスト問題は、現代も超未来も同じでしょう。腎不全では透析で相当の生存率、QOLの実現が可能だけれども、費用がかかることから腎臓移植を進めようという方向もある。ところが臓器ドナーは少ない。千葉大学の服部氏らは、劇症肝炎患者を人工肝補助療法で意識回復できたけれども、肝臓の再生がなく、臓器ドナーもなく、そして肝補助療法が高価なために治療を中止して死亡したことを報告されています(ICUとCCU 31巻3号p199〜p205)。劇症肝炎に対する肝補助療法の回数が、診療報酬では制限されているために十分できず、そのために本来は不必要な生体肝臓移植を迫られた患者も発生しうると思います。
 このように現代においても人工臓器を巡る問題=臓器移植を増やそうとする技術的・経済的・政治的圧力も発生させる、終末期医療にもつながる問題があります。
 「人工臓器の応用が限られているため脳死からの移植が必要に迫られて存在する」とは、端的に言えばそのとおりですけれども、現実にある人工臓器も上手く使えていないのに、将来は人工臓器の応用が広がれば問題なく使えるようになるのでしょうか。
 この人工臓器を巡る状況を、現代において検討できないならば、これから人工臓器技術が発展していく時に、さらに問題は悪化するでしょう。このような人工臓器の位置づけ、そして今後の医療技術の発展や変化を、医療者がどのように考えたらいいのか。基本的な哲学を考える時期と思います。

以上
 

ナイフの刺激に反応した「脳死」生還患者がいるならば、臓器摘出時のメスへの反応は何の可能性を示すのか  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月29日(土)01時17分45秒
   米国・英国の脳死判定は、誰でもわかるほどに滅茶苦茶な判定が多そうですが、日本の脳死もわかりにくいけれども滅茶苦茶です。

 例えば、脳死患者ならばアトロピンは効かないはずれだけれども、日本医科大学の法的脳死判定30例目
http://www6.plala.or.jp/brainx/2004-10.htm#20041014ではアトロピンをわざわざ投与して、効いたという。この時の脳死判定はCTも撮っていなかった。


 今回の記事にありますが「ザック・ダンラップさんは・・・親族が最後の別れを告げにきたとき、彼は足と手を動かした。彼はポケットナイフによる足や爪への刺激に反応を見せ」という状況も気になります。

 日本の脳死判定における深昏睡の検査では、虫ピンなどは使うが、ナイフまでは使わない。そのような強烈に痛い刺激は与えていない。
 過去に虫ピンによる刺激には反応せずに脳死と判定された患者は、多くは臓器摘出時にメスで皮膚切開された時に血圧が急上昇し、麻酔をかけられている。法的に脳死判定され臓器摘出のために手術台に横たえられた患者は、最後の時にメスの痛みに反応し、断末魔の苦痛、恐怖、絶望、怒りなのかで殺されたのではではないか!生体解剖をされたのではないか?

 2007年2月25日に、札幌医科大学付属病院で20歳代女性が超短時間作用型の鎮痛剤を投与されて臓器摘出をされましたが、この時も極端な心拍、血圧の変動があった。痛みを鎮めるための鎮痛剤の投与量も、大きく増減されています。
http://www6.plala.or.jp/brainx/2007-2.htm#20070225

 心拍、血圧の変動、それに対する痛みを鎮めるための薬剤投与量の増減、すべて生体解剖であるからこそ生じることでしょう!

以上
 

米国の脳死生還  投稿者:森岡正博  投稿日:2008年 3月28日(金)08時09分27秒
  移植法ページに追加しました。しかし米国の脳死判定は日本よりもはるかにずさんですね。こんな実態で年間1万件とかやってると思うとぞっとします。ただこの記事だけからでは、ほんとうに「脳死判定」をしたのかどうかは不明ですね。家族が脳血流がなかったと言っているだけだし、医者もわかりやすく説明するために「脳死」と言うこともあるらしいし。そのあたりの文化は日本とはかなり違うでしょう。  

米国、成人脳死患者の4ヵ月生存、臓器摘出寸前に痛み刺激に反応、生還・記憶障害例  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月26日(水)19時56分31秒
   表題の件、英文サイトで当人の写真掲載は
Man declared dead feels 'pretty good'
http://www.cnn.com/2008/US/03/24/NotDead.ap/index.html

 日本語は
脳死宣告から4カ月後、意識を取り戻した青年
[ 2008年03月26日 10時31分 ]
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081206495123.html


[オクラホマシティ 24日 AP] 脳死を宣告されてから4カ月、医師が移植のために彼の臓器を摘出しようとしたところで、ザック・ダンラップさんは意識を取り戻した。

三輪バギーで交通事故に遭ったダンラップさんは、11月19日、テキサス州ウィチタフォールズのユナイテッド・リージョナル・ヘルスケア・システムで脳死を宣告された。彼の家族は彼の臓器を提供することに同意した。

親族が最後の別れを告げにきたとき、彼は足と手を動かした。彼はポケットナイフによる足や爪への刺激に反応を見せ、48日後、家へ帰ることができた。現在も自宅で回復中だ。

24日、彼と家族はニューヨークでNBCの番組『トゥデイ』に出演した。
「気分はたいへん良いです。ただ、たいへんです……忍耐力がないので」と、彼はNBCに述べた。

21歳のダンラップさんは、事故の記憶は何もないと発言している。
「事故が起こる1時間のことは少しだけ覚えています。6時間前のことは、ちゃんと覚えています」と、彼は言った。

ダンラップさんは、自分が死んでいると医師が宣告したのを聞いたのを覚えているという。
「そのとき起き上がってしたかったことをできなくて良かったです」と、彼は言う。
起き上がって生きていると知らせたかったのかと聞かれ、彼は「窓を突き破ってしまったでしょうね」と答えた。

CTスキャンの結果を見た父親のダグさんは、「活動が全くありませんでした。血流も」と証言している。

ザックの母親パムさんは、彼がまだ生きていると発見したときは、「人生で最も奇跡的な感じがしました」と語っている。
「私たちは親として感じるどん底の気持ちに落ちてから、また頂上にのぼったのです」と、彼女は言う。

パムさんは息子が「驚くほどよい調子」だというが、まだ脳外傷の回復に伴う記憶傷害が残っているという。
「彼が完全に回復するには1年以上かかるかもしれません。でも、それは構いません。 どれだけ長くかかろうと、私たちは彼がここにいることを感謝しています」と彼女は語った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 しかし、米国で脳死宣告されてから4ヵ月、よく生命維持をされたものです。家族がなんらかの疑念を持っていたか、だからポケットナイフで痛み刺激も加えたのか?、

 その他、臓器摘出時に脳死ではないことが判ったケースは
http://www6.plala.or.jp/brainx/wrong.htm

 米国で臓器ドナーにされかかった日本人、家族が拒否して生還、高次脳機能障害例は
http://www6.plala.or.jp/brainx/2002-8.htm#20020801


以上
 

2006年9月に死亡していた腎臓移植患者が、2008年3月になってから黄泉帰った?死んでいたのに蘇生した?  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月24日(月)21時36分52秒
   日本臓器移植ネットワークが3月21日に更新した脳死 臓器移植Data File
http://www.jotnw.or.jp/datafile/example.htmlにおいて、心臓移植患者の死亡1例追加、肝臓移植患者の死亡2例追加、膵腎同時移植患者の死亡1例追加、合計で脳死臓器移植患者の死亡者数がに4名増えたことを表示しています。
 一方で、腎臓移植患者は死亡患者数が従来よりも1名少なくなった、復活したことを表示している。
http://www6.plala.or.jp/brainx/2008-3.htm#20080107

 各臓器別の専門医が移植成績を公表する段階では間違えないでしょう。全体の生存率統計に影響するほどのことではありませんが。
(ホームページの更新は分単位で可能なため、各ページを見る方は、見る時間によっては上記と同じの情報が表示されない場合があることをお断りします)
 

「病気腎移植」を改め“レストア腎移植”を提唱、難波氏と堤氏  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月22日(土)18時34分6秒
   病気腎移植を支持する見解を表明していた難波紘二氏(鹿鳴荘病理研究所)と堤 寛氏(藤田保健衛生大学医学部第一病理学教室)が、「レストア臓器移植=不良部分を除去または置換した臓器を用いる移植」という概念を提唱しています。
 医歯薬出版の「医学の歩み」に論文を連載中で、3月8日付p801〜p812に「“レストア腎”の移植に関する日本の実態」、3月15日付p877〜p890に「“レストア腎”の移植に関する世界の実態」、3月22日付に「再考“レストア腎”移植 3最終回) 世界的ドナー不足とその対処策−各国の動向」が掲載されそうです。このような長文を、同誌が3回も連載することは滅多にないことです。以下、部分的に紹介します。


3月8日付
p801
 本連載では,まず第1に,臓器移植の歴史について検証し,“癌の臓器移植は禁忌という学説が成立した経緯を明らかにし,ついでそれが崩れて行った理由を述べる.
 第2に,担癌患者をドナーとする腎移植の事例および腫傷ならびに非腫瘍性病変をもつ腎臓の移植実例を,日本と世界の医学文献調査により発掘し,“病腎移植”はすでに相当数実施されていること,その結果も概して良好である事実を指摘したい.ただし,これらの非正常な腎移植を包括して,“病腎移植”,ないし“レストア腎移植”という新しい概念でとらえるという視点は不十分であった.
 最後に,ドナー不足に対処するために,欧米諸国がどのように対処しようとしているか,最近の動向についても言及したい.

p802
 未開社会では精神病の発症率が低く,病気を社会が包み込んでいる.昔の農村でも認知症は存在しなかった.近眼は眼球の構造から言うと質的に異常であり,“病的”であるが,眼鏡の使用による視力補正の普及と近眼者の数があまりにも多いため,社会的に病気とみなされていない.病気とは,換言すれば,“部分と全体”との不調和により生じる.多くの病気は,個別臓器の病的状態が量的に進行し,個体という全体を上手くサポートできな<なるという,質的変化が生じた時点で発症する.しかし,仮にそのために死に至っても,「あらゆる部分に病変が見られる身体はない」(モルガーニ) . これが心臓死体あるいは脳死体からの臓器移植が可能になる病理学的根拠である.
 また,一個の臓器が病気のためにやむをえず摘出される場合でも,臓器全体に瀰漫性に病変がみられることは稀である.かつて頻繁に行われた胃潰傷や早期胃癌での胃摘出は,まさにそのような例であった.良性腫蕩や小さな腎細胞癌をもつ腎臓もそのような例に入る.病変が限局性で小さく,患者が臓器摘出を望む場合には,この病変部を外科的に切除し,病変フリーとした上で(換言すれば臓器を“修復”した上で),それを移植に使用することは理論的に可能である.
 さらに,自己免疫病では免疫系というシステム全体が異常となり,甲状腺(橋本病),結合組織(全身性エリテマトーデス),組織(関節リウマチ)などの個別の器官・組織・細胞を攻撃するという不調和が生じている.このような場合,患者という“全体”にとって病気の原因となっている臓器も,病変部を切除するか,適当な処置を加えた後に別の個体という“全体”に移してやれば,不調和が解消する場合がある.
 以上の二つが“レストア臓器移植”の病理学的根拠である.

p811
 なお,2006年11月に“レストア腎移植が公表され,“病気腎移植”ないし“病腎移植’,としてメディア報道された際に,日本の移植専門家から「聞いたこともない手術だ」「癌の腎臓を移植に用いるなど,絶対に禁忌だ」とコメントされた.しかし,事実関係のみを指摘すれば,すでにこの時までに,オーストラリアのニコル教授による“腎癌を切除して移植に用いる手法”は, 2004年のアメリカ泌尿器科学会学術総会で報告されていた.この学会抄録は,ある製薬会社により日本語版が作成され,日本泌尿器学会の会員約3,000人に配布したという事実がある.その中で堀江重郎教授(帝京大学)が「日本のような脳死腎移植の少ないところでは別の道になりうるのではないか」というコメントを付している.
 したがって,この翻訳学会抄録を読んだ日本泌尿器学会の会員は,ニコル教授の“小さな腎細胞癌を切除後に腎移植に用いる”という先行例の存在を承知していたはずである.


3月15日付
p888
 このように“病気のために摘出された腎臓を,体外で修復して移植に用いる”という事例は,世界各地で散発的に実施されていたにもかかわらず,日本で“病腎移植”騒動が起こるまで,国際的にも認識されることがなかった.それは,“摘出された病気の腎臓と移植に用いられた修復(レストア)された腎臓を区別する”考え方に乏しかったためだと考えられる.
 自然科学者としても知られるゲーテは,「われわれは見えるから知るのではなく,知っているから見えるのだ」と述べたことがある.人は“病気という言葉に対して本能的ともいうべき嫌悪感を抱いている.“レストア腎移植”という概念がない場合,“病気の腎臓を移植に使用する”と受けとめてしまい,その医療行為自体に嫌悪感と反発を覚えるものである.これが2006年11月以後に発生した“病腎移植”に対するメディアのヒステリックな報道の背景にあると考えられる.
 世界的なドナー不足の現状とそれに対する各国の取り組みについては次回で述べるが,ドナー不足に対処するために“病気臓器”(前例としては,肝移植にアミロイド肝を用いるいわゆる“ドミノ移植がある)を,次善の代替法として利用しようとするなら,“病気腎’, あるいは“病腎”,という呼称は妥当ではなく,フロリダ大のハワード教授が命名した“restored kidney”という呼称が適切と思われる.また,その和訳としては“修復腎”よりも“レストア腎”が妥当であると思われる.というのは,“レストア品”という呼称はすでに家電製品やパソコン関係製品の再利用に関する用語として,日本語としての市民権を得ており,本質的には“不良部分を除去または置換した”臓器という点で,“レストア”された臓器という意味で,なじみやすいと思われるからである.
 実際に,アメリカの専門誌に受理された Mannami らによる原著論文には,この用語が採用されている.
 なお,日本の“レストア腎”移植42件についての成績については,「米移植学会冬季セミナー2007」の公募演題に応募し,審査の結果,“優秀論文トップ・テン”のーつとして選ばれ,去る1月に授賞された.このことは,いわゆる“日本の病腎移植”が国際的認知を受けたことを意味するとともに,レストア腎移植”という概念がこれから広まることを意味しており,大いに歓迎すべきことだと思われる.2008年夏にオーストラリア,シドニーで開催予定の国際移植学会では“レストア腎移植”のセッションが設けられるという.
 

朝日放送で今夜1時30分から「いのちの選択〜臓器移植法10年の不作為」が放送  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月15日(土)21時05分50秒
   朝日放送系列で、15日(土)から「いのちの選択〜臓器移植法10年の不作為」が放送されるそうです。
http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/

 関西地方は今夜1時30分から、東京地方は明日深夜、各地の放送日はhttp://www.tv-asahi.co.jp/telementary/contents/broadcast/index.htmlをご覧下さい。


 番組の概要

 移植手術を待つ穂香ちゃん  ある日、告げられた医師の宣告は、「1歳の娘は余命半年」。助かる道は心臓移植のみ。しかし、日本では15歳未満の子どもが臓器提供することを禁じている。   臓器移植法が施行され10年が経ったが、患者家族が募金活動の末、海外渡航に臨む姿は、以前と変わっていない。数々の厳しい局面で決断を下し、ようやくドイツへ渡った患者家族に待ち受けていた新たな問題とは?患者家族の「いのちの選択」を追う。
 

日本移植学会の腎移植統計は、無作為抽出された統計ではありませんが  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月 9日(日)04時13分45秒
   調査屋さん、最近、掲示板に書く人が少なくなり歓迎しています。さて2項目について、私の考えを書けばいいと思います。


「2)信頼できるというのはどのくらいですか?」について

 調査屋さんは「分からない部分の結果は、いい結果も悪い結果も同じ確率で発生するものとして、調査・回答の結果とほぼ同様であると解釈するのが自然だと思います」と書かれていますが、あなたは日本移植学会の腎移植統計が、無作為抽出された統計ではないことをご存じなくて書いていますね。
 腎移植統計は各移植施設からの報告に依存しています。2003年追跡調査では、611施設を対象として回答は425施設です。移植成績の悪い施設が報告していないことによる移植患者生存率・臓器生着率の上げ底がある。実際に東京女子医大と金沢医大の移植成績を比べてみてください。外科手術とその後の長期管理が伴う疾患において、異なる医療施設間で「いい結果も悪い結果も同じ確率で発生」なぞするわけがないではありませんか。

 そもそも、移植患者の全数調査は、日本移植学会が自ら決定して今年末までの予定で取り組んでいることです。これまでの調査の不備を、自ら知っているからでしょう。


 原疾患や透析歴などの条件が揃えられた腎移植患者と透析患者の比較において、生存率が同等である、または(日本移植学会の公称どおり)腎移植患者の生存率が透析患者の生存率よりも若干高いのならば、調査屋さんの書かれたとおり生存率調査もQOL調査も「どちらが先というものではない」でいいでしょう。
 しかし、日本移植学会の統計は35%の消息不明者を抱えていることから、本当の腎移植患者の生存率は大幅に下がる可能性がある。従って、仮に腎移植患者の生存率が40%:透析患者の生存率が80%など大差がある場合には、移植と透析のQOLをどのように比較することが可能でしょうか?生存している人のQOLと、死んだ移植患者の何を比較できるのでしょうか。

 日本移植学会がしていることは、腎臓移植による死亡リスクが不明で、たまたま幸運にも生き残った移植患者にQOL調査をして、さらに患者背景も揃えずに透析患者と比較しているのが現状でしょう。これは、何の比較になっているのでしょうか。




「3)「QOL調査においても無回答者の存在が数%あったら、QOL低下リスクの検討ができなくなる」件」について

 「昨今のQOL調査で無回答者が20-40%あるようなものはざら・・・住民対象の調査だと、かなり工夫をしても50%をきる」これは書かれているとおりです。しかし日本透析医学会の透析療法についての調査は施設回収率98.37%です。移植関係者は、第三者を巻き込み、1960年代から「心停止後」と世間を騙して脳死前提の臓器摘出をしてきた。そのような重大な行為を万単位でしながら、統計調査業界の平均値を採用して許されるのか。何をしてきたか、医学的評価も不可能な状態にして許されますか。

 また「調査に協力しなかった方の回答は確率的に、回答者と同じように分布するというのが、一般的な考え方」と考えることができるでしょうか。そもそも腎臓移植患者は生存率が不明なことから、QOL調査対象者から無作為抽出なぞされていない。腎移植統計にあるように報告施設の偏りは、調査対象の患者の状態も良好な層に偏る。これは調査開始時点での偏りです。

 次に調査を開始すると、個別の対象者が体調・QOLが悪かったり、移植施設に悪感情を持っている患者は回答しないというケースが発生する。無回答の原因が移植患者のQOL低下にある場合に、無回答の比率=QOL低下リスクに近づいてゆく。だから、無回答者の多い調査は役に立たないと書いたのですが、調査屋さんが理解できないと思われるのならば、「腎臓移植を検討している患者にとって、期待に反してQOLが低下するリスクをどのように評価すべきか」について、評価方法を提示してください(ついでの時に)。


以上
 

もりけんさんへの私なりのお返事  投稿者:調査屋  投稿日:2008年 3月 8日(土)22時37分22秒
   もりけんさん、丁重なコメントありがとうございます。
1)適切でないのは新聞記者の書いた「生存率が高いとされ」という記事についてです。
 蛇足ですが、先日、中日新聞(東京新聞の本社?)の特報記事で病気腎移植のことを取り上げていたのですが、提供者や医療の持つ社会性・公共性への視点が欠けていると感じました。

2)信頼できるというのはどのくらいですか?
 QOL調査と生存率の調査はどちらが先というものではないと思います。言い換えればどちらも重要です。透析と移植では治療によるリスクの内容や発生する時期が異なりますし、生存率も生活の質も含めて総合的に判断されるものと理解しています。
 また私の専門とは異なりますが、生存率の推計をする際に、追跡不能になるケースは死亡するケースよりは、転居とか軽快して病院に来なくなってしまう(変えてしまう)という場合と聞いています。(透析病院はどこにでもありますが、移植施設は遠方である場合もありますから)
 普通、調子が悪くなって死んでしまう場合には普段通院している病院の外来に来ますから。ただ交通事故とか、突発的な別の疾病による死亡の場合はありえると思います。
 追跡不能になる患者数を減らすことは望ましいと私も思いますが、追跡不能者がどうなったのかは、「分からない」というのが科学的な真実であって、可能性でいえば、全員が死んでいるかもしれないし、全員が生きているかもしれない、でも分からないので、普通は、特に理由が無い限り、分からない部分の結果は、いい結果も悪い結果も同じ確率で発生するものとして、調査・回答の結果とほぼ同様であると解釈するのが自然だと思います。

3)「QOL調査においても無回答者の存在が数%あったら、QOL低下リスクの検討ができなくなる」件
 この関係性についての御説明は私は理解できません。
 昨今のQOL調査で無回答者が20-40%あるようなものはざらだと思います。住民対象の調査だと、かなり工夫をしても50%をきることもあります。ただ繰り返しになりますが、調査に協力しなかった方の回答は確率的に、回答者と同じように分布するというのが、一般的な考え方だと思います。
 そうでないと強制的に回答させる法律を作るとか、臓器にICタグをつけて、3日間動かなくなったら死亡とするとか、そんなことをしないといけなくなります。
 個人的には、回答率を上げることも重要ですが、医学系の調査を見ていると無作為抽出(もしくはそれに準じた標本抽出)がきちんとなされることの方が大切で、医療の質の高い施設からばかりとか、調子の良い患者さんばかりから回答があったりするほうが問題だと思います。

4)臓器移植を実施する医学的根拠について
 私もドナーを必要とする医療ですから、医学的な根拠や情報開示は重要だと思います。
 医学的根拠といっても、「道端に死にそうな人がいて、救命センターでの治療で3日間の生存を可能にした」治療について、3日間救命できたことを評価する考え方もあれば、3日間しか究明できなかったと評価する考え方もできるでしょう。
 費用対効果の分析でも同じことがいえると思います。生体ドナーの負担だとか、仕事ができずに給料が減ることなども費用に加えるのかどうか、その辺りで、大きく変わってきてしまいます。
 どのような情報公開が必要とされるのか、評価の枠組みも日々変わるものとしてよく考え、求めていかないといけないかなと思います。
 ただ、ちょっともりけんさんのハードルは臨床の人たちには高いと思ったので、コメントしてみました。

 勉強になりました。お気を悪くされたようでしたら本意ではありませんので、すみません。
 

調査の信頼性を確保される程度に、消息不明患者・無回答者が少ないことが不可欠  投稿者:もりけん  投稿日:2008年 3月 8日(土)00時07分20秒
  主語・述語不明部分

 調査屋さん、3月 7日(金)17時58分53秒 投稿の2行目で「あまりいいデータがない点で、記事の記述は適切ではないように思う」と書かれていますが、これは東京新聞の記事について「記述は適切でないように思う」のか、私の投稿について「適切ではないように思う」のでしょうか?



信頼できる生存率調査が前提

 調査屋さんの意見では「QOL調査において無回答者いるのは当たり前」との意見ですが、QOL調査の前に、まず患者生存率・臓器生着率の統計を検討した後に、QOL調査に言及すべきでしょう。
 腎移植患者を受けた患者の統計において、死んでいるのか生きているのか消息不明の患者が35%もいる。これでは本当の腎移植患者の生存率・臓器生着率は、日本移植学会の公称よりも最悪の場合は2〜3割低下する可能性まである。現実に透析で数年以上で生きてきて、移植直後、数日以内に死亡する患者も報告されている。稀なことですが、移植前の血管造影剤の注入で死亡した人もいますね。
 もしも、移植患者の生存率・臓器生着率が日本移植学会が公称する数字よりも大幅に劣るのであれば、移植を希望する患者は激減するでしょう。移植医療を検討するベースとなるべき、移植患者の生存率・臓器生着率の統計が曖昧なものであれば、なにを検討できるのか、という問題が生じます。



信頼できる生存率統計があって、はじめてQOL調査の意味がある

 次にQOL調査についてですが、腎移植患者の生存率と透析患者の生存率が、腎不全に至った原疾患と透析歴・年齢などにおいて、移植患者と透析患者の同等な患者間でQOLを比較する必要がある。しかし、消息不明患者がべら棒に多く、本当の生存率が不明では比較ができません。



QOL低下リスクよりも、無回答者比率が大きいアンケートの意義は無い

 もしも患者背景や生存率のデータが揃えられたと仮定した場合、QOL低下のリスクがどの程度まで許容できるかという判断基準を仮定する必要があるでしょう。仮に「腎移植を受けることにより、期待に反してQOLの低下する可能性が10%の患者に発生するようでは、腎臓移植は許容されにくくなる」と仮定した場合、QOL調査においても無回答者の存在が数%あったら、QOL低下リスクの検討ができなくなるでしょう。たとえQOLの全数調査は当面は費用がかかるから行わない場合でも、無回答者を低く抑える努力がなされないと、QOL調査は意味を成さなくなるのではないでしょうか?



臓器移植には、他の医療以上に医学的根拠が求められる

 臓器移植が、他の医療と異なる事情も考慮されるべきでしょう。臓器は、生体を傷つけるか、死体ということにした生体から摘出するしかない。いずれにしても、臓器ドナーに重大な負担を課す行為であり、社会の倫理規範・法制度を侵害しかねない行為ですね。患者と医療者だけの問題で済む行為ではない。このような行為=臓器摘出・移植を行うのであれば、通常の医療よりも厳密な評価と情報公開がなされるべきでしょう。

 実際の調査では、無回答者が一人もない調査は実施不可能ですが、統計調査の信頼性を確保される程度に、消息不明患者・無回答者を抑制されることが必要でしょう。


以上
 

無回答者の存在は当り前  投稿者:調査屋  投稿日:2008年 3月 7日(金)17時58分53秒
  診療報酬の適用とか額の問題は日本の医療において確かに大きなこと。
移植後の生活は透析中の生活よりQOLは高いと思うけど、生存率の評価は、どの時点で判断するかにもよるし、あまりいいデータがない点で、記事の記述は適切ではないように思う。

でもQOL調査で無回答者がいるのは当たり前だし、全数調査でなければ、科学的でないとすれば、世の中のほとんどの社会調査は科学的妥当性を欠くことになる。
ただ確かに母集団に対してのバイアスの解釈は重要。

たしかに腎移植については、もう少し保存的(内科的)な治療と、移植(外科的)な治療との比較がしやすいようなデータをそろえていくべきでしょう。。
でも、費用もかかるし、条件をそろえるってのも言うほど簡単じゃないよね。
治療中を始めてからの出来事ってのも、それぞれにあるし。

少なくともレシピエントの生存という観点からは、腎移植に医学的根拠がないとまでは言えないと思うな。積極的にするかしないかの議論の余地はあると思うけど。
 

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